◇TRUTH◇



一頻(ひとしき)り笑い終わるとゼロ、いや、仮面の無いゼロはゼロでは無く、ルルーシュか。
ルルーシュは仮面をコクピットの脇に置いたままコクピットの外に出る。
金色の角の生えた黒のブライのコクピットから立ち上がったルルーシュは素顔を晒しながらマントをはためかせた。

その場に居た黒の騎士団員は言葉を無くし、四聖剣も呆然と見上げるのみ。
唯一表情を変えなかったのはラクシャータのみか。

そして、動揺を一番表したのはカレンだ。
驚愕に目を見張り、叫ぼうとしたその口を慌てて自分で抑える。
言ってはいけない気がした。

その名を。


「とんだ茶番だな、スザク」

呟いた言葉は此処に居ない相手に対してであり、瞼を伏せたその顔は思案を覗かせる。
再び姿を表した紫電の瞳は迷いの色を一瞬混じらせるが、月を見上げたルルーシュの瞳に迷いは消え失せたように見えた。

「なら、お前はゼロが俺だと知ったらどうするんだろうな」

声は切なさを含んでおり、消えた瞳の迷いが声色に変化していることに気付く。

「ル・・・ゼロ」

地上にいるカレンはブライの足下まで駆け寄り、ルルーシュを見上げ、ゼロの名を呼んだ。
カレンを見下ろしたルルーシュは何も言わない。
そしてカレンも何も言えず、堪えきれず、視線を外す。
それを分かっていたようにルルーシュは鼻で笑うと、ブライから降りる。

同じ地に立ったルルーシュとカレンは再び視線を混じり合わせる。

「驚いたか?一度は疑っておいて」

「本当に良い性格してるわね」

「褒め言葉として受け取っておこうか」

「冗談はよして」

不穏になる空気にしん・・・と静まり返る。
しかし、おずおずと近づいてきた扇が口ごもらせ、そして意を決したように手にある小型PCの画面に映し出されている情報をもう一度見ると、顔を上げる。

「ッ・・・ゼロ、第三皇女が枢木スザクを騎士にすると宣言したらしい」

「何だと!?」

誰もが息を飲んだ。
同時に嫌悪感も露わにし、怒りの声をあげる者も。

しかし、ルルーシュは驚愕を鎮め、次の瞬間にはくつくつと笑い出した。
彼の一番近くにいたカレンは不審気にその笑い声に眉を潜める。

「何が楽しいのよ」

「ククッ、これが笑わずにいられるか、皇女直属の騎士になるからには式典が開かれる。それにゼロが鉢合わせれば、こんな楽しい宴は無いだろう」

その言葉にカレンは口を引き結ぶ。
それは、どういう事かとルルーシュを見上げた。

「スザクが俺かユーフェミア、どちらを選ぶのかがな」

笑みに歪ませる口元と凶器じみた紫電の瞳にカレンは知らず、後ずさった。
そんな行動を取った自分にカレンは不思議に思いつつ、震え始めた唇を噛んだ。



「何だ?お取り込み中か?」

若草色の髪を靡かせてピザの箱を持ったまま一切れを頬張るC.C.は周りの雰囲気なんかお構いなしにルルーシュに近づく。

「お前こそ、毎日ピザばかり食べてたら太るぞ」

ルルーシュの嫌味にむっとした顔をC.C.は返し、勢い良く箱の中の最後の一切れを一口に頬張った。
うげっとした顔をしたのはカレンだ。
流石にコッテリしたものを一口で口に入れるのは女性としてどうかと思うと同時に吐き気が迫った。

ペロリと指に付いたチーズを舐めたC.C.はルルーシュを上目遣いで見上げたが、そんな甘い視線を受け止めてもルルーシュは鼻で笑った。

「本当にお前はスザクという子供にしか興味が無いみたいだな」

「何が言いたい」

「言って良いのか?」

面白そうに目を細めたC.C.にルルーシュは片眉を跳ね上げる。
何の事だとそのアメジストが金を射抜くが、魔女は口元を笑みの形に型取り、ルルーシュの顎を人差し指でなぞる。

「枢木スザクに抱かれたその身体は好さげに啼いていたな」

「ッ貴様!!」

知られている事よりも怒りが勝り、ルルーシュはC.C.の襟首を掴み上げる。
冷めた視線を寄越すC.C.に更に怒りが込み上げた。
殴ろうかと振り上げた拳は、しかし、この女を殴っても何の価値も無いと、だらりと元の位置に下ろす。

「殴らないのか?」

信じられないと言いたげな視線に殴られるつもりだった事に驚く。

「そんな趣味なのか、お前」

「いや。だが、普通は殴るだろう。まぁ、ルルーシュのか弱い拳なんぞ受けても受けなくても一緒だろうがな」

「いちいち癪に触る女だな」

「幻滅したか?」

「まさか。それでこそ俺の共犯者だ」

掴んでいた襟首を放し、ルルーシュは今日の作戦の解散を宣言する。
だが、その場から去るどころか、動くことさえ誰一人として出来る者はいなかった。

ゼロがあんなにも若い青年だと誰が思ったであろう。
若くても二十代前半。大半の者が歳を誤魔化す仮面だとは思っていたが、若すぎる。

黒の騎士団の最年少はカレンだ。
そのカレンと同い年ではないかと思うほどの幼さの残る顔に信じられぬ視線がルルーシュに集中する。

「仮面を取るべきではなかったな、ルルーシュ」

「どうせ式典はTV中継されるんだからいいだろう」

「お前、素顔を晒すつもりか?」

怪訝な表情を送るC.C.にルルーシュは無表情のまま。

「俺が死ぬとでも?」

「その可能性は何%だ」

「ゼロだ」

自分のもう一つの名を被らせたのは必然か。
その言葉がC.C.にもたらしたのは苦笑だった。

「その自信もあの男が居るからか」

「どうとでも」

C.C.と向き合っていたルルーシュは彼女の横を通り過ぎ、そのマントを靡かせた。









「どうした?食わんのか?」

テーブルに並べられるピザ10箱。
箱は全て開けられており、限りないチーズの臭いが鼻を掠(かす)めるのではなく、ダイレクトに直撃する。
その臭いに顔をしかめる者もいれば、気にしない者もいる。
カレンは前者だった。
更に青ざめ始めてもいる。

「顔色が良くないぞ。ピザを食え」

いや、いらないから。

目の前に突き出された一切れのピザに顔を引きつらせながら笑顔を作って遠慮の言葉を口にする。

「いえ、お腹空いてないし」

「そうか?美味いのにな」

確かにピザはカレンだって嫌いでは無いが、流石にありすぎる量を視界に収めてしまうとそれだけでお腹いっぱいだった。
しかし、カレンには聞きたい事がたくさんある。
ルルーシュに聞いても核心の言葉はそう簡単には返してくれないだろう。彼女なら少しは話してくれるのではないかと、カレンは彼女の隣に座っている。

大型トレーラーの一室には扇を除く黒の騎士団の初期メンバーとディートハルト、藤堂と四聖剣がいた。

ゼロと扇はエリア11総督となったコーネリアの動向とユーフェミアの式典の日付の決定の成り行きを情報網から聞き出している最中であった。
あれから解散宣言されているにも関わらず、動こうとしない黒の騎士団にルルーシュが各自の仕事に戻れと命を下したのちの現状である。

「ねぇ、貴女に聞きたい事があるんだけど」

「何だ?」

ピザを飲み込み、カレンに視線を送る。
C.C.は手にピザを持ったままだが、口に含みながら喋るという行儀の悪いことをしない程度には良識がある事にホッとし、カレンは再び口を開いた。

「ゼロはどうしてブリタニアを憎んでるわけ?彼、ブリタニア人じゃない」

ゼロがブリタニア人なのはこの間知ったばかりだが、ルルーシュが何故、ブリタニアを憎んでいるのかは分からなかった。

「それを聞いてどうする?最も、私とてそう詳しい事までは知らんぞ」

「別にどうもしないわよ。けど、生半可な気持ちで日本人と一緒に戦ってほしくなんか無いだけ」

「成る程。まぁ、話しても良いか」

その一言にカレンは息を飲み、C.C.からの次の言葉に耳を傾ける。

「母を暗殺され、妹の目と足をブリタニアに奪われたから復讐したいらしいぞ」

明日の天気でも話すような口調で告げられた内容は深くは分からないにせよ、重いものである事だけは分かる。

C.C.は手にあるピザにかじりついた。

カレンはナナリーの目が見えない事、足が動かない事を知っている。彼女がルルーシュの妹だと教えられ、驚いたのもそう遠くない過去だ。

だが、

「母親を暗殺されたって、どういう事?」

「それは私も詳しい事は知らない。ルルーシュも誰が暗殺を命じたのかも知らないのだからな」

カレン達はまだ、ルルーシュが皇族の人間である事を知らない。
C.C.からそれを教える義理も無ければ、言うつもりも無かった。

「他には?」

C.C.から催促され、カレンは瞬きを繰り返した。
うーん、と考えてみるが、聞きたい事が他にも山ほどあったはずなのだが、こうチャンスが突然目の前に現れても直ぐさま口から出てくるものでも無かった。

「なんだ、無いのか?」

つまらなそうに呟いたC.C.にカレンは慌てる。

「待って待って!聞く!聞くからッ」

しかし、なかなか言葉が出てこず、カレンはアーとか、ウーとか、呻っているばかりでC.C.は退屈し始める。

それならば、と。
C.C.はにんまりと口を弧に描く。

「そうだな。そろそろ良い子はおねんねの時間だ。ここからは大人の話でもしようじゃないか」

「お、お、おおおおおとなッ!」

「おや、以外とウブなんだな」

「な、何言ってんのよッ」

「ルルーシュそっくりだ」

フフフと、魔女は不敵な笑みを晒し、カレンの顎にしなやかな指先を添える。
固まったカレンを楽しそうに見つめた後、スッとその指を放す。
冗談だ、とばかりに。
胸を撫で下ろしたカレンは心臓に悪いと盛大な溜息を吐き出した。

「本題はここからだ」

何の本題だと、カレンはC.C.を訝しげに見つめた。

「ルルーシュと枢木スザクの初夜の話しでも」

「C.C.」

『しようじゃないか』と続くと思われたC.C.の言葉は低い声に掻き消された。
C.C.が無表情で見上げた金の瞳が映し出したのはゼロだった。

ゼロの背後には扇も居る。
情報収集は終わったようだ。

「お帰り、ゼロ。良い情報は手に入ったか?」

「話を逸らすな。お前、何か言おうとしただろう」

「ああ、その事か。貴様のアナルに枢木スザクのペニスが入った状況を事細やかに言おうと思っていたんだが」

C.C.の爆弾発言にゼロに視線が集中する。
ゼロは怒りに肩を震わせ、拳までもギュッとグローブがギリギリと音が鳴る程に握りしめた。

「それ以上言うな」

いつもより低い声で言われた言葉にC.C.はおもむろに鼻で笑った。

「そんなに好きか、あの男が。同じ性のくせして、酔狂だな」

ダンッ!
C.C.の横をゼロの拳が横切り、壁を叩く。
それを表情を変えること無く、C.C.はちらりとゼロの拳を目で追っただけ。
その腕をC.C.はギリ・・・と掴む。
女とは思えない力の強さにゼロは仮面の下に困惑を浮かべた。

「どうした、私は本気で圧力をかけてはいないぞ」

「・・・・・・ッ」

「筋肉の付いていないその軟弱な身体では襲われても文句は言えまい。それに枢木スザクにも無理矢理抱かれたようなものだろう。有りもしない力で抵抗したところで無駄であろうに。無論、お前は受け入れるつもりだったようだが。それとも、痛めつけられるのがお好きな」

「黙れ!それ以上言うなッ、言ったら・・・」

「言ったら?」

「一日、ピザ一箱だ」

あっさりとC.C.は口を閉ざした。ついでにゼロの腕を掴んでいた手も放す。
それ程までにC.C.にとってピザは偉大だった。

「分かった。言わない。お前が枢木スザクを手に入れるまでは私がお前を守ってやるさ」

「必要無い。俺にはここがあるからな」

指で自分の頭を指したゼロにC.C.は失笑を返した。


なら、お前は何の為に枢木スザクを手に入れるつもりなんだろうな。


「式典は三日後だ。黒の騎士団は待機。ディートハルト」

「はい」

「お前の本職を生かせてもらおう。特等席での撮影を許可する」

「はっ、有り難き光栄です」

全ての国民が注目する式典に一番近くでの撮影を許されたディートハルトは歓喜に声を震わせた。
ゼロが子供であったことにディートハルトも驚いてはいる。しかも、この間まで調べていた少年であることにも。

だが、ゼロは本物だ。












黒の騎士団は待機。
それも基地で、だ。
ゼロがピンチになっても助けに行くのは間に合わない場所。

そこでカレンは溜息を漏らす。

三日間、ルルーシュもスザクも学園に登校して来なかった。
蟠りが残りつつ、二人の選択は正しい事に納得はしている。

決着は既に決まっているのかもしれないな、とカレンは天井を仰いだ。














コーネリアとその親衛隊。数え切れない程の騎士、兵士。そして、多くの記者とTVスタッフ。

檀上にはユーフェミアが皇女の姿で凛と佇んでいる。

長く、赤い絨毯を一歩ずつ踏みしめる純白の騎士の正装に身を包むスザクは口元を引き締め、前を見据える。
剣を収める為の鞘に剣は無い。
その剣はユーフェミアが手にしている。

十段程度の階段を登り、スザクはユーフェミアの目前で立ち止まる。
跪き、儀式を開始する。

「汝、枢木スザクを私の騎士に任命致します」

ユーフェミアの手からスザクは剣を受け取る為にその柄に触れた。
だが、手に取る事は無かった。

乱入者によって。

檀上の奥には扉があり、その大きな扉が開け放たれる。
姿を現したのは黒の騎士団のリーダーとして有名なゼロだ。
彼は堂々とユーフェミア、スザク、その向こうにいる騎士やギャラリーを見据える。

ゼロの後ろからは邪魔にならない距離を保ちつつ、尚かつ出来るだけ近くでカメラをまわすディートハルトがいる。

「ッゼロ!」

突然の来訪者にスザクは立ち上がり、ユーフェミアを守るようにゼロに立ち塞がる。

「そう牙を剥くな。私はユーフェミア皇女を殺しに来たわけでは無い」

「そんな言葉は信じられない」

スザクは怒りを声に含め、言う。
彼にとってゼロは憎むべき相手であり、抹殺しなければならない相手だ。
ゼロの結果さえ良ければ、その下に成り立つ人の命はどうでも良いとばかりの考えはスザクと相反する。

「ゼロ、貴方の目的は何なのですか?」

「皇女殿下は話が分かる方で助かります」

だが、目的を告げないゼロにユーフェミアは凛と言い放つ。

「此処は貴方が立つべき場所では無いはずです」

「そうでしょうか。まぁ、いずれ分かるさ」

眉を潜めたユーフェミアにゼロは仮面の下でくすりと笑う。
ゼロは優雅にスザクに右手を差し出す。

「何のマネだ?」

警戒心を解かないスザクにゼロは仮面越しでも分かる溜息を一つ。

「私の騎士となれ、枢木スザク」

その言葉に目を見開く者、騒ぎ立てる者が殆どだった。
そして、コーネリアが檀上に上がろうとするが、それをユーフェミアが瞳の力で止める。
来ては駄目だと。

「冗談はやめてくれ」

「冗談では無い。それとも、ゼロは嫌いかな」

「大嫌いだよ」

その一言にゼロは傷つかない。ただ、こちらも駆け引きであり、冷や汗が背筋を通る。

「なら、俺ならどうだ?」

ゼロは自分の仮面に両手を添える。

まさか、取るつもりなのかと、誰もが息を飲んだ。

カシュッ、と仮面の後部が収納され、ゆっくりとゼロ自身の手によって仮面が剥がされた。
そこから現れた顔に一番見たくはなかった顔にスザクは顔を歪ませる。


嘘だ・・・。


「そういえば、さっき俺は此処に立つべき者では無いと言ったな、ユーフェミア」

アメジストの瞳がユーフェミアを射抜く。

「俺はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。復讐する為に還って参りました、皇女殿下」

皇族の人間ならばこの神聖なる檀上に上がる事を許されている。

そして、ルルーシュの名にユーフェミアとコーネリアはただ沈黙するしか無かった。
死んだと聞かされていたのに、何故。いや、生きていてくれて喜ぶべき時なのかもしれないが、それが出来ないのは彼がゼロだからだ。

感情は絡み合い、言葉が出ない。

「そんなに驚くことでしたか?まぁ、とっくにブリタニアなんて名前捨てましたが」

誰も声を出せない。

「スザク」

スザクの肩が跳ねた。
ルルーシュの声に、その瞳に囚われてはいけないと心の奥が叫ぶ。

「お前に選ばせてやる。俺かユーフェミア、どちらの騎士になるのか」

目を見開くスザクにルルーシュは優しく微笑む。

スザクが守りたかったのはユーフェミアではなくルルーシュだ。
しかし、彼がゼロだということに整理がつかない。

なら、今まで自分は守りたかった人をこの手で殺そうとした?

目の前の彼は何時、自分の正体に気が付いた?



・・・あの時だ。


藤堂とナイトメアフレーム越しに拳を交えたあの日。

ランスロットのコクピット・ブロックの上部が切り取られた時だ。あの場にゼロの乗るブライもいた。
見られた。技術部に移動になったから危ない事はしないと言った時の事が思い出される。

お互い、肝心な事は隠していたのだ。
お互い様なのかもしれない。すぅっと頭が一気に冴えた。

「ゼロの手は取れない」

目を見開くルルーシュに微笑む。

「ユフィの手も取れない」

「え?」

ユーフェミアも目を見開く。
スザクはユーフェミアを振り返り、「ごめんね」と苦笑しながら謝罪する。

「私の片思いだったようですわね」

「片思いは優しい人がするんだよ」

かつて、ユーフェミアがスザクに言った言葉をスザクは口にする。

スザクはルルーシュにもう一度振り向く。

「ルルーシュ。ゼロとしてじゃない君になら、僕は全てを捧げられる」

「スザ・・・ク・・・」

スザクはルルーシュに近づく、だが、ルルーシュは何かに怯えるように後ずさる。
そういえば、ルルーシュと最後に会ったのはあの夜だった。

無理矢理、彼の身体を開いたのを最後に。

無意識なんだろうな、と思う。
自分の騎士になれと言っておきながら、怯えているルルーシュに口元が緩んだ。
この場には相応しくない表情だとは思いながら、スザクはルルーシュに歩み寄る。

目の前で跪けば、ルルーシュは後ずさることをしなくなった。
それにほっとする。

「ルルーシュ、儀式を」

碧の双眼に射抜かれ、ルルーシュは息を正した。

「汝、枢木スザクをルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの騎士に任命する」

「私、枢木スザクはルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの騎士として忠誠を誓います」


剣の変わりにゼロの仮面をスザクは受け取る。















もう、君にこの仮面は必要無い。








◆あとがき◆

TRUTH 真実。事実。真相。

長い文章を最後まで読んでくださり、有り難う御座います!
前半、後半に分けるの面倒臭くて。すみません。

何か一部妄想していたのと違います。
ルル様とC.C.の言い合いの途中でC.C.がナナリーたんの部屋から拝借した男女逆転祭の時のルル様の写真バラまいたり、最後の式典でルル様のギアスが暴走しようとしてC.C.乱入でスーさんはギアスかけられたのか、かけられてないのか曖昧なままにルル様に忠誠誓う感じに終わる予定でした。

そんな終わり方は救いようがない気がしたのと、更に文章が長くなりそうだったので方向転換。あと、私の文章能力では無理がある!!

C.C.×カレン楽しいかもv


更新日:2007/02/18



ブラウザバックお願いします