◇CUPID◇



「明日のキューピットの日で全ての関係にケリをつける」

ルルーシュは学園の地下にあるセキュリティに囲まれた一室の中央で椅子に堂々と腰掛けて宣言した。
巨大なモニターに映るのは男子生徒、男子生徒、男子生徒・・・男性教師と男ばかり。
ルルーシュはモニターに収まりきっていない膨大な数の写真に頭を抱えて大きく溜息を吐いた。

ゼロとしてルルーシュが動いている間は咲世子に影武者を頼んだものの、男関係がこんなことになっていようとは思いもせず、ルルーシュの予想を越えた状況に少し目眩がする。
しかも、デートの約束まで百人以上としており、ルルーシュはそれらの全てを律儀に付き合っていたのだ。ロロを引き連れて。

いや、ロロが勝手についてきたわけだが、その理由を鈍いルルーシュが気付くわけがなかった。
姉の身の危険を考えれば、ロロの行動は正しいと言えたわけだが。

ルルーシュと共に引っ付いてきたロロにデートの約束をしていた男達は常に引きつった笑いをその顔に貼り付かせていたと、ロロ自身は笑顔で語った。

「それで、どうするつもりだ?」

ヴィレッタがモニターからルルーシュに視線を移せば、彼女はヴィレッタへと視線を動かし、口を開く。

「・・・そこが問題だ」

「まだ手を考えてなかったのか?」

意外だとばかりにヴィレッタが目を見開き、ルルーシュは罰が悪そうに視線を逸らした。

キューピットの日は男子が青い帽子を被り、女子が赤い帽子を被ることになっている。
そして、男女が帽子を交換することでカップル成立。
だが、それは意中の相手の帽子を奪って強制的にカップル成立可能という壮絶な戦いでもあるのだ。

同性同士だと帽子の見分けがつかないので却下。
兄弟同士も面白くないので却下。
という会長ルールがルルーシュの足を引っ張っている。

教師の参加も認められているので同性でも良いならヴィレッタに頼めば良いのだが、ルールに背いてしまうので受け入れられない。
ロロも弟という扱いになるので不可能。

実際問題、ルルーシュは男女の恋愛関係には疎いのだ。
だからこそ解決策が見当たらない。

ふと、そこでスザクの顔を思い出したルルーシュは驚いて突然立ち上がった。
訝しげなヴィレッタと咲世子の視線は状況を理解出来ないまま、ロロだけがルルーシュが思い出した人物に思い当たり、彼に対しての半目の表情でルルーシュを見つめる。

「姉さん、枢木卿は仕事です」

「わッ、分かっている!」

顔を赤くしてロロに大声をあげたルルーシュにヴィレッタと咲世子も納得がいく。
しかし、ルルーシュとスザクは敵対関係にある。ルルーシュのゼロとしての記憶は無いままだとスザクは思っているはずだが、それでも敵には変わりない。

「忘れたんですか?あの人は姉さんを売ったんでしょう?」

「それは・・・そうだが。でも、何か理由があって・・・」

「・・・姉さん」

スザクに対して甘いルルーシュの発言にロロは溜息を吐く。
ルルーシュとスザクは別に恋人関係にはなく、周りから見たらその一歩手前なわけであり、現在ルルーシュはフリーと見られている。
勿論スザクも。

ラウンズであるジノとアーニャの入学と生徒会入りの問題もまだあるというのに先が思いやられるとヴィレッタが頭を抱えたところで、何の解決策も無いままにこの場は解散となった。



























そんなこんなでキューピットの日、当日。
クラブハウスの生徒会室でミレイは携帯電話を片手に誰かと会話していた。

『すみません、折角のお祭りなのに』

会話の相手はスザクだ。
一度会議が終わり、次は別の場所で戦闘時の作戦会議が控えているほんの僅かな時間の合間を縫って、スザクからミレイに電話をかけたらしい。

「いいのよ、全然。抜けられない仕事なら仕方ないし」

『ロイドさんには僕から・・・』

「やーね、別にいいわよ。それも」

『けど』

「まぁまぁ、もうすぐお祭りも始まるし」

『それじゃあ、僕はこれで』

「ちょっと待った!」

『はい?』

「仕事を抜けられない君にお祭りのスタートをお願いしよう!」

『もしかして・・・また、アレですか?』

「勿論!それだけでも参加してくれると嬉しいんだけどな」

ミレイの声色から一拍置いてスザクはくすりと笑った。

『分かりました。お受けさせて頂きます』

「じゃ、ちょっと待ってて」

ミレイはスピーカーをオンにし、他の機材の調整を行い、マイクに唇を近づけた。

『全生徒、全教師諸君、キューピットの日のルールをおさらいします。意中の相手から二メートル以上は離れること。相手の帽子と自分の帽子を交換すればカップル成立よ。それから、スタートの合図は今電話が繋がっているナイトオブセブン、枢木スザクにお願いします。では、どーぞ!』

ミレイは携帯へと「よろしく」と呟き、携帯をマイクへと近づける。
スザクは政庁の廊下で携帯と向き合い、深呼吸を一度してから口を開いた。

「ニャー」

と、言った瞬間、視線を感じたスザクは其方を振り向いた。
スザクの方へ廊下を歩み進んでいたであろうギルフォードとグラストンナイツが固まっている。

もしかしなくても、聞かれた。

スザクは恥ずかしさから頬を僅かに赤く染めて、どうしようかと視線を彷徨わせた。
先程目と目が合ってしまったのに無視して逃げるというのは失礼だ。

混乱している中、携帯からミレイの「有り難う、スザク」という声だけがスザクの耳に届き、通話が切れた。
あのまま会話を少し長引かせれば良かったと思っても後の祭り。

スザクはバッとギルフォード達を振り返れば、彼らは揃ってビクリと肩を揺らした。
どちらも戸惑っているのが傍目から分かるが、指摘する者は誰一人としていなかったためにこの場にいる者は皆、不自然だとは感じなかった。

スザクは片手を挙げ、ギルフォードとグラストンナイツの面々もそれに答えるように片手を挙げる。
通常は敬礼が常識なのだが、これでは気の知れた友人同士の反応である。
目的地は一緒の為、そのまま何事もなかったように彼らは揃って目的の場所まで進んだ。

















スザクの「ニャー」というスタート合図で皆が一歩駆け出した瞬間に学園の敷地内全員の体内時間が止まる。

ロロが高等部二年の教室のロッカーから出てくると、ルルーシュに腕を回して動かそうと引っ張った。
ギアスを発動したままで体力的にも限界であり、平均より軽いルルーシュだとしても身長差で動かすのにもロロには一苦労だ。

なんとかロッカーの中に二人で入った直後にロロが少し安堵したせいでルルーシュの頭をロッカーの内側の壁にぶつけてしまった。

「あ、ごめん」

少し良い音がしたような気がするが、今の謝罪はルルーシュに聞こえていないだろう。 ロッカーの扉を閉めて、ロロはギアスを解除した。

「すまないな、ロロ」

「ううん、大丈夫」

広範囲でのギアス使用にロロの疲労を感じ取ったルルーシュが言えば、ロロは安心させるように笑顔を浮かべた。

「ん?なんか頭が・・・痛い?」

ルルーシュには頭をぶつけた記憶はなく、ロロを狭い密室で振り返れば、彼は眉を下げて笑っていた。
ボロ雑巾のように捨ててやると言ったのがバレたのだろうかと的外れなことを考えたルルーシュはロロに何も言わずにロッカーの外である教室の様子を伺うことにした。

教室から誰もいなくなるのには時間がまだ掛かるだろう。
監視カメラからの映像で教室から誰もいなくなったら連絡を寄越すようにヴィレッタと咲世子には指示してあるので、ひとまず第一関門は突破だ。
ルルーシュは外の様子を伺うのを止めてほっと息を吐く。

数分経てばロロの体力も回復してきたらしいが、彼は今度はそわそわし始めた。
ルルーシュとは姉弟ということにはなっているが、実際には血は繋がっていない。
本当の姉のように慕っているつもりだが、やはり他人は他人。
ルルーシュの女性らしい甘やかな香りに男として悶々とし始めているのだ。

「ロロ?具合でも悪いのか?」

ルルーシュがロロの異変に問い掛ければ、ロロは肩を震わせたが何でもないと首を右と左に忙(せわ)しなく振った。
ルルーシュは疑問に思いながらも、本人が大丈夫だと宣言するならそうなのだろうとそれ以上は気にすることなくロロから視線を外した。

ロロが大人の階段を登ろうとしていることに気付かずに。












咲世子の連絡から教室に誰もいなくなったところでロッカーを出る。
この後は咲世子と入れ替わって逃げてもらおうかと思っていたのだが、彼女の身体能力はルルーシュとは比べものにならない程高いというデータが出ている。

逃げられるならそれで問題など無いのだが、アッシュフォードの女子用の学生服のスカートはかなり短い。これでもかという程に短い。
故にスカートの中が見えてしまうのは耐え難い。
咲世子は別に構いませんと言ったが、ルルーシュが構う。
ルルーシュは自分の人格が疑われるのが嫌だということだ。

「これからどうするの?」

「別に今までも逃げ切れなかったわけじゃないさ、いざとなったらギアスを使うから大丈夫だ」

「姉さんがそう言うなら・・・」

「それより、ロロは良いのか?誰か目当ての子とか」

「い、いないよ!そんなの!!」

慌ててそう言えばルルーシュがくすくすと笑い出して薄茶色の髪を撫でてくるので、ロロはむっとする。

「拗ねるなよ、お前のサポートも頼りにしてるからな」

「拗ねてなんか・・・でも、ちゃんとサポートはするから安心して」

「ああ、宜しくな」

姉弟で和やかな会話をしている最中にチャイムが鳴り、続いてミレイの声が校内放送で響き渡る。

『ここで追加ルールを発表します!生徒会副会長のルルーシュ・ランペルージの帽子を私のところに持ってきた者の部活動は部費を十倍にします!タイムリミットは騎士殿が来るまでよ。以上!』

ブツリと切れた放送にルルーシュは唖然とした。
攻略するのは男子のみだったはずが、これでは主に熱血系の女子にも狙われることになる。

取り敢えず、まずは廊下に出ようとしたところで甲高い女子の声がルルーシュの鼓膜を震わせた。

「ルル!見つけた!!」

「シャーリー!?」

シャーリーは水泳部の部費が目当てなのであろう。
彼女に狙われることになるとは思ってもみなかったルルーシュは直ぐに動き出すことが出来ないでいた。

シャーリーの後ろには何人かの男子生徒の群がいるが、彼らはシャーリー目当ての者達だ。
彼女も大変だな、と他人事のように考えていたルルーシュであるが、大変な彼女に狙われているルルーシュも相当大変である。

「あれ?ルル?」

シャーリーは真っ直ぐにルルーシュ目掛けて走っていたはずなのに廊下にはルルーシュの姿が見当たらない。
落とし穴なんか無いし何故だろうと思うが答えは出ない。教室に入ってしまったのだろうかと考えたが教室を覗く間に後ろの野獣に捕まってしまうと判断したシャーリーは教室を通り過ぎた。
その足音が去っていくのと同時にルルーシュとロロはほっと息を吐く。

「無防備に立ち止まったら駄目だよ、姉さん」

「ああ、助かったよ」

ロロのギアスで一旦周りの者達の体内時間を止め、ルルーシュを教室の中に引っ込めてギアスを解除したおかげでシャーリーに捕まらずに済んだのだ。






















校内放送を終えたミレイは携帯を開き、楽しそうにメールを送った。
送信完了の文字を確認し終えて、携帯を閉じた彼女はニヤニヤと笑う。






















「BポイントからCポイントへの移動距離ですが・・・と、すみません」

スザクは会議で説明をしている最中に携帯のバイブに気付き、ポケットに閉まっていた携帯を取り出す。
緊急時かもしれないと携帯を開くが、それはコールではなくメールの受信を知らせるものであった。
急を要するものではないかと思い携帯を閉じようとしたが、差出人はミレイ。そして件名には無視できない文字が。

【ルルちゃんの処女が奪われちゃうかも】

ちなみに件名のみで本文無しだ。

「申し訳ありません。急用が出来ました・・・」

「は?」

ギルフォードが不思議な顔をしてスザクを見返せば、彼の顔色は青かった。
大丈夫かと彼の肩に手を置こうとしたが、それよりも早くスザクは部屋を飛び出してしまっていた。

「枢木卿!?何処に行かれるのですか!!」

スザクの背中にギルフォードが慌てて声を掛ければ、スザクは振り返ることなく叫んだ。

「ルルーシュの処女が!!」

何やら意味深な言葉を残してスザクはそのままランスロットのところまで全速力で走った。
生身でフルスロットルだ。

「あれれ〜、どうしたの〜ぉ?」

というロイドの言葉など聞こえてないかのようにスザクは調整中のランスロットにパイロットスーツに着替えることなく制服のまま乗り込み、ランスロットの整備をしていた整備員達を振り落としてその場を飛び立った。
台風が去ったその場に中身が不明なサイドイッチを持ってきたセシルが首を傾げ、ロイドに問い掛ける。

「ロイドさん、ランスロットはどうしたんですか?」

「スザク君が乗ってっちゃったぁ」

「そうですか、大変ですね」

「そうだね〜」

空を見上げれば、赤い羽根のついた白い騎士がどんどん小さくなっていった。

政庁から飛び立ったランスロットは寄り道せずに真っ直ぐにアッシュフォード学園を目指している。
数分で学園の上空に辿り着いたランスロットに幾人かの生徒が気付いて指を差し、地下からではなく地上でルルーシュのサポートに回ろうとしていたヴィレッタもランスロットに気付き、驚く。
しかも、白い巨体は間違いなくアッシュフォードの敷地内に入ろうとしてきているのだ。
ミレイの放送で言われていた「騎士殿が来るまで」の騎士は間違いなくスザクのことだったのだと知るが、それが分かったところで何も解決はしないだろう。

ルルーシュは今、中央庭園周辺をロロと一緒に走っているところだ。
体力のないルルーシュが未だ捕まっていないのは同じ獲物、即ちルルーシュであるが、彼女を追い掛ける者同士が相手を邪魔するために取っ組み合いだの殴り合いだのをしているからであった。
男子に混じって女子も喧嘩まがいのことをしているのだから恐ろしい。

「姉さんッ危ない!」

「え?」

物陰から男子生徒が数人飛び出してきたことにルルーシュは気付かず、ロロの叫びに振り返れば帽子に誰かの手が後数センチの距離にあった。
もう駄目かと諦めるしかなくなった時。

『そこまでだ!』

頭上からの声に驚いた男子生徒達はルルーシュの帽子に触れることなく、地面に突っ伏した。

「スザク?」

ルルーシュが不思議そうに見上げれば、ランスロットは地上に跪く。
コクピットから姿を現したのはラウンズの制服を身に纏ったスザクだ。

女子生徒から悲鳴があがるが、彼はそれに気にした様子を見せずに硬い表情をしてランスロットから飛び降り、ルルーシュの目の前に立ちふさがった。
何故だか知らないがスザクの雰囲気が怖いと感じたルルーシュは少し後ずさったが、それに気付いたスザクがルルーシュの腕を捕まえて抱き寄せる。
その動作でルルーシュの帽子がぽとりと地面の草の上に落ち、ルルーシュはスザクの腕の中に抱き締められる形となった。

「ス、スザク?」

「・・・・・・何もされてない?」

「は?」

「ねぇ、何もされてないよな、ルルーシュ」

「何って・・・別に何もされていないが」

「良かったぁ」

更にぎゅっと抱きしめてきたスザクにルルーシュは戸惑い気味だ。
突然何を考えているか分からない表情で迫られたかと思えば、今度は犬のように嬉しそうな顔をして抱きついてくるのだからルルーシュの反応は無理もない。

「タイムリミットね」

ミレイが姿を現したことで、ルルーシュはスザクの腕の中でもぞもぞと動きながら何とかミレイを視界に入れることが出来た。

「あの、会長。これは」

「あら、言ったでしょ?“タイムリミットは騎士殿が来るまでよ”ってね」

「でも、スザクは仕事があったはず」

「仕事よりルルーシュを選ぶなんて素敵じゃない。男として合格!」

もしかしなくてもミレイがスザクに何か言ったのだと思い至ったルルーシュは深い深い溜息を吐いた。
少し現実逃避をしたくて青い空を見上げたが、空には余計に現実逃避をしたくなる光景が広がっていた。
ランスロットの暴動に何か事件かと駆けつけた軍がポートマンやグロースターで学園に乗り込んできたのだ。
地上にもパトカーやらトレーラーが駆けつけてきて、警察官がわらわらと学園に入ってくる。

マントを羽織るグロースターがランスロットの近くに降りると、コクピットからギルフォードが姿を現した。
彼は辺りを見回して空気の違いにいつもの引き締めた表情を崩してぽかんと間抜けな顔を晒してしまった。

「これは・・・」

「ギルフォード卿、どうしたんですか?」

学生服に身を包んだジノがグロースターの間近まで近寄り、問い掛ける。
それに対してギルフォードは力無く彼に呟いた。

「ここでランスロットの機影が立ち止まったと聞いてテロかと思ったのですが・・・」

「やだなー、ここは庶民の学校ですよ。そんなことあるわけないじゃないですか」

にかっと笑ったジノにギルフォードは項垂れ、ランスロットの近くにいるスザクに視線を移した。
スザクは女子生徒の誰かを抱き締めている。
それはもう熱烈に。

「あれは・・・」

「そのうち分かると思いますよ」

ジノがスザクとルルーシュに視線を戻せば、何か一区切りが付いたようで、スザクはルルーシュを抱き締める腕を離し、彼女の肩に両手を置いてお互いの顔を見合わせるようにし向けた。
二人を中心にして生徒達や軍人達に緊張感が走る。

スザクは真っ直ぐにルルーシュの瞳を見つめる。ルルーシュもスザクの瞳を見返し、たっぷりと時間を置いたところでスザクは口を開いた。

「ルルーシュ、好きだ」

スザクの言葉にルルーシュは急激に頬の熱が上がるのを自覚してしまう。
そして、周りもスザクの直球な告白に興奮したような声をあげた。

「・・・えっと、俺は・・・」

「俺は?」

その先の言葉が知りたいとスザクが施せば、ルルーシュは恥ずかしさに俯いてしまう。
これではまだ駄目かなと判断したスザクはルルーシュの綺麗な顎に手を添えて顔を上げさせる。

「言葉も出来れば欲しかったんだけど、今は態度だけで十分ってことにしとく」

「え?」

「嫌なら拒絶して良いよ」

スザクの優しげな緑色の瞳がルルーシュの間近に迫り、ルルーシュの唇に柔らかい感触が触れた。
それは紛れもなくスザクの唇であり、口付けられていると理解する。
しかし、嫌ではないと感じたルルーシュは拒絶せず、むしろ嬉しいとさえ感じていることを知り、そのまま受け入れた。

周囲の驚く声など耳に入っていないかのように、長くも短くもないキスシーンは終わる。
その瞬間をアーニャは携帯で写真を撮った。

「記録」

彼女のブログにこれが流れたことでまた一騒動あったとか、なかったとか。
































◆あとがき◆

Cupid キューピッド。ローマの恋愛の神。ヴィーナスの子。

本編12話をルルーシュ女体化にしたら面白いかもしれないと思って、勢いでやりました。
後悔は・・・愚問です・・・orz
勢いだけで書いたのでまぁ、いろいろと変な文章かもしれません。

本編で気になったのが、シャーリーが誰にも狙われていないところ。
男性から見たら彼女も魅力的なのになーと。
現実逃避にコレを書いた私が言える立場じゃないのですが(ノω・`)

一番書きたかったのは「ニャー」を見られたスザクですw


更新日:2008/07/01



追記(2008/07/04)
ギルフォードさんの機体はヴィンセントではないのかと気になっている方がいらっしゃるようなので、補足を。
執筆中にそれについては気付いたのですが、個人的にグロースターの方が好きなので深く考えずに直しませんでした。
後付ですが、ヴィンセントは調整中と自己完結してます。
それについて文章を直すの面倒臭いのでこのままです。うん。
気が向いたら直します。



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